幸福の水限 あとがき

本にするために書いていたあとがきをそのまま載せています。

 

あとがき

 この度はお手に取っていただきありがとうございます。今回がリアルイベント初サークル参加です。一般参加は何回かしたことがありますが、サークル参加は初めてです。正直、このあとがきを書いているときからドキドキしています。

 今回参加するにあたって、文庫本サイズで同人誌を出したいという野望があり、一般的な書店で売られているような文庫書籍を目指すなら八~十万字は必要と、ネットで検索したら出て来たので、十万字を目標に書き始めました。お手に取って読んでくださった方がここを読んでくださっていると思うのでお分かりかと存じますが、まあ、結果として、目標を達成しました。初めてちゃんと構成などを考えて、ネタ出しなどもして、三幕構成を参考にして、今回は書きました。自分が長編を書けるポテンシャルがあることを知ってしまったので、今後の同人活動がどうなるのかが怖いです……。また長いのを書こうとか思うのかしら……。

 今回書きたかったもの。ズバリ、「無痛症」です。この無痛症についてですが、実は以前に書いたものでも扱っているテーマです。ミツギさんの描写については、正直悩みました。無痛症でひとに愛されることを知らないアヅマくんに対してどんな反応をするのか。私の印象ですが、ミツギさんは口が悪くて粗雑な感じに見えて、情に篤く懐の深い、優しい人だと思っているので、今回のアヅマくんに対してかなり心を傾けてくれるんじゃないかなあと、そういうふうに描写しています。

これを書き始めたのは十一月中旬頃で、今日はクリスマス・イヴです。クリスマスまでに書き終えたかったので、終えられてよかったです。おまけの「Shape o you」について、元々はこちらが本編タイトルだったのですが、どう考えてもこのタイトルのようなポップな恋愛小説にはなりそうになかったので、慌てて改題したという経緯があります。

 お手に取ってくださった方、ありがとうございます。初めての長編小説、楽しんでくださったら嬉しく思います。

 

 二〇二三年十二月二十四日 紫桃郁未

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。ここからは蛇足というか、補足とこれからの展望を書いておりますので、ご興味のある方だけどうぞ。

 

 

あとがきのあとがき

「幸福の水限」は今年のスパコミで発行しようとしていた同人誌なのですが、諸事情で参加できなくなり、もったいないので公開することにしました。

次の機会を待ってもよかったのですが、おそらく今年中は無理かもしれないので、Pixivでの公開に至りました。

去年は本作も含め、たくさんの文章を書きました。正直もうネタ切れです(笑) そのため、今年は積極的な創作はせず、インプットの年とすることにしました。ただし、絵の練習はしますが、おそらくどこにも載せないと思います(ついったの別アカには載せるかも?)。

去年できなかった、たくさん本を読むこと、映画を見ることを積極的にやって、自分のかきたいものを見つけられたらなあと思います。

 

上記の昨年末に書いたあとがきでは書けなかったことを少し残しておこうと思います。表紙は夜の海を描いているのですが、本当はここに箔押しでうしかい座を夜空に浮かべる予定でした。……が、予算の都合上取りやめることにしたので、残念に思っていたのです。

Pixivでアップしたときにはうっかりうしかい座を非表示にしたまま、アップしてしまったので、あの夜空ではアヅマくんの星は見えません。かわいそう(小並感)

 

ちなみに、アヅマくんの無痛症についての説明に関しては、医学的な担保はありません。

 

自分が陰湿な話ばっかり書いているので、フォロワーさんが書いた推しCPの話を読んでいると、本当に心の底から癒されます……。私もハッピーな話が書きたいなあ~!!!! どうやったらそういう話書けるようになるんですかね……(泣)

そういえば、Pixivってタイトルにルビふれるんですかね? よく分からなくてそのまま載せちゃって、多分タイトルを誰も読めないと思うのですけれど、「幸福の水限(みぎり)」です。本来の字とは違ったり、意味的にはすぐに出てこない言葉なのですが、庭とか池という意味でつけました。アヅマくんを金魚にたとえたので、もう少し広い世界があるんだよという意味合いもありつつ、なんとなくつけたタイトルですが、割と気に入っています。

 

 

 

二〇二四年二月十日 紫桃郁未